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定点調査研究事業では、個人情報を削除したレセプトデータを定点医療機関から継続的に収集、分析します。これにより、日本医師会が実施してきた緊急レセプト調査をはじめ、さらに詳細な医療費動向や受療動向等の定期的な解析と公開が行えます。研究として、独自の視点から医療提供の傾向や構造を表現することも予定しています。2007年から月次レセプト収集の試行を開始し、2009年12月からはさらに日次単位で感染症を対象としたデータ収集を開始しました。受療や罹患の状況をモニタリングし、広く国民に提供できる仕組みの提供を目指します。

本事業に参加された医療機関の日医標準レセプトソフト(日レセ)に保存された情報のうち、医療機関のプロフィール(施設基準)とレセプト情報から患者個人が特定できる部分を削除したデータが収集の対象(収集データ)となります。
日本医師会に対して参加表明していない医療機関が送信作業を実施しても、実際の電送は行われません。また、電送経路は暗号化されていますので、電送中に第三者から収集データの内容を見られる事はありません。
月次データ、日次データの収集・送信方法を以下に説明します。
収集データは日レセで月次請求処理を終えた時点で生成され、医療機関による承認後、日本医師会に電送されます。(日レセ内では、前年と比較のため、当月とあわせて前年同月とのセットで収集データが作成されます。)
収集データは毎朝6時以降、オペレータがクライアントから日レセへ接続し、マスターメニューが表示された直後に1回だけ生成され電送されます。承認作業は必要ありません。 感染症サーベイランスの詳細はこちらを参照して下さい。
定点調査研究事業に参加していただく医療機関から送られるデータは、以下の方針に従って収集・管理されます。
参加医療機関様フィードバック資料の解説
医療機関様に送付されたフィードバックの解説資料です。
平成21年1〜3月診療分緊急レセプト調査相当分析結果
日本医師会で3年にわたり実施されている緊急レセプト調査とほぼ同等の解析を実施した結果です。
現在、インフルエンザの報告件数を公開しています。
成果の詳細はこちらから参照できます。
今年度中に15分に1回のリアルタイム更新の開始を予定しています。
日レセを導入済で医療機関IDを持つすべての医療機関は、日レセで簡単な設定を行うだけで調査にご参加いただけます。設定方法は、対象医療機関すべてに日本医師会から郵送される「定点参加番号」と「ご参加の手順書」をご覧ください。
操作ならびに設定により、感染症サーベイランスのみの参加も可能です。
ご参加いただいた医療機関には、自医療機関経営に有用と思われる資料のフィードバックを定期的に行うことを予定しております(現在web経由でご利用頂ける方式を検討中です)。
なお、日レセを設定するには医療機関IDが正しく設定されている事と、インターネット接続環境が必要です。
定点調査の参加資格を持つ医療機関には、以下の書類が送付されます。
医療機関で実施していただく作業の流れは以下のようになります。

設定完了後は操作手引書を参照して日次データ、月次データの送信および確認を行ってください。
収集データは医療機関から一旦ORCAプロジェクトのセンターサーバ(収集サーバ)を経由し、定期的に日本医師会に設置された解析用のサーバ(解析サーバ)に転送されます。収集データの安全性は以下の方法で確保されています。
2009年4月〜6月期のORCAプロジェクトに集積されたデータを解析しようとする試みは、フィードバック1〜3という形でまとめられるに至った。ただし、今回のフィードバックについては、解析の対象となった参加医療機関の件数が絶対的に少ないために、統計的な意味合いにおいて妥当性を欠いているものである。ORCAプロジェクトのデータ解析が統計的に信頼に値するものとなるためには、さらなる参加者の拡大を図らなければならないところである。
今回のフィードバック資料の作成は、ORCAプロジェクトにおけるデータ解析の全体像を参加者に示すことを目的としている。現段階においてそこに示されているグラフの形状や様々な指標の数値については、データの偏りを統計学的に否定するものではないことから、全体的な傾向や地域的な特色をそこから導き出すという作業は行わないこととした。さらにいうと、このフィードバック資料を手にした関係各方面においても、そのことを十分に理解したうえでご覧いただくことを願っている。
以下、今回試験的に作成したフィードバック資料について寸評する。
フィードバック1では個別の医療機関の診療の状況を診療報酬明細書(レセプト)に記載された情報から表現するものである。前年度と当年度の比較を中心に患者の分布と各種指標の変化を参加者個々が認識できるものとなることを念頭に置いて作成した。参加者の医療機関経営活動に資する情報を掲載するのがフィードバック1の役割である。今回の試行を第一歩として漸次改良を加えていくことを想定している。
フィードバック2は全国および地域別の集計と解析である。参加者はフィードバック1に示される自らの状況と地域の状況とを比較することをその利用方法としている。もちろん、そこに地域的な特色を見て取ることができるようになることを期待している。医療の多様性を表現することがフィードバック2の目指すところである。今後は参加者の拡大を条件に主診療科による集計や主診断による集計を念頭に置いている。初期診療を担う診療科の外来医療がいかに多様なものであるかを検証しようとしている。
フィードバック3では、様々な指標についてのその分布状況を集計する。フィードバック2を補足、強化する資料であると同時に、フィードバック1と比較すると自らの位置づけを確認することのできる資料となることを目指している。今後は患者数や総点数といった総合的な指標にとどまらず、特定の処方薬や検査も集計の対象とする予定である。
ORCAプロジェクトは、個々の医療機関に資することと日本医師会の政策提言に資することを同時に求められている。そのためには、扱うデータに致命的な偏りがあってはならないのであって、統計学的に許容しうるレベルまで参加者が拡大することが絶対的な条件ですらある。今回のトライアルケースから、ORCAプロジェクトの意図に賛同し、参加の意思を表明する医療機関の増加を期待したい。
参加医療機関様に個別配布した資料および、フィードバック2、3資料の見方を説明した資料です。
全国および地域別の診療の状況に関する解析結果資料です。
参加医療機関様の主要3要素および3指標の分布を表した資料です。
参加医療機関様のデータを利用して、日本医師会で実施されている緊急レセプト調査と同等の解析を行った結果資料です。