glclient2
glclient2はLinux(Ubuntu)で動作する日医標準レセプトソフトクライアントです。
日医標準レセプトソフト4.8.0以前に対応するglclient2についてはこちらをご覧ください。
※ 日レセ4.8から5.0にアップグレードした場合にglclient2の設定は引き継がれません。詳細はシステムパッケージリリース情報をご覧ください。
起動方法
- UbuntuデスクトップのDashを開いて(画面左上のランチャーの一番上のアイコンをクリックまたはSuperキーを押下)、"glclient2"と入力します。
- glclient2のアイコンが表示されるのでクリックします。
- glclient2のランチャーが表示されます。
- ランチャーで接続先の日レセサーバを設定後、ランチャー下部の接続ボタンを押下しサーバに接続します。
glclient2のランチャーの各項目の説明
基本
サーバ:日レセサーバのURLを指定します。URLは"http://サーバのIPアドレス:ポート番号/rpc/"となります。
ユーザ名:ユーザ名を記入します。
パスワード:パスワードを記入します。
パスワードの保存:チェックを入れることで、次回以降パスワード記入を省略することができます。
SSL
こちらをご覧ください。
プリンタ
クライアント印刷、またはクラウド版利用時のプリンタを設定します。「プリンタ名」には (W11)システム管理情報ー印刷情報設定画面で設定したプリンタ名を記述し、そのプリンタ名にクライアント実行環境で利用可能なプリンタを「割り当てプリンタ」のコンボボックスから選択します。
クライアント印刷実行時にサーバから指定されたプリンタ名に対応する「プリンタ名」の設定がある場合はそのプリンタから印刷されます。対応する「プリンタ名」がない場合はプレビューダイアログが表示されます。ただし「プリンタ名」"default"の設定がある場合は"default"のプリンタから印刷されます。
また「プリンタ名」の末尾に"#印刷部数"を付与することで部数の指定ができます。例えば「プリンタ名」"lp2"に2部指定する場合は"lp2#2"と設定します。印刷部数の指定は最大99部です。それ以上指定しても99部となります。
詳細
スタイル:「参照」からスタイルファイルを指定することができます。※日レセの場合はスタイルファイルを指定する必要はありません。
Gtkrc:「参照」からGtkrcファイルを指定することができます。
フォント:フォントを指定することができます。
ログ出力:glclient2のログを出力させたい場合に選択します。チェックを入れると/var/log/syslogにログファイルが作成されます。
キーバッファを有効にする:キーボードから入力された文字を一時的に保存しておくことで、高速でキー入力しても入力情報が失われることがなくなります。
入力メソッドの制御とカタカナ入力を無効にする:
有効 → 日本語入力を行う欄にカーソルが来たときに自動的に日本語入力に切り替わる
カタカナ入力を行う欄にカーソルが来たときに自動的にカタカタ入力に切り替わる
無効 → 日本語入力を行う欄にカーソルが来たときに自動的に日本語入力に切り替わらず、手動で切替を行う
カタカナ入力を行う欄にカーソルが来たときに自動的にカタカタ入力に切り替わらず、手動で変換を行う
タイマー処理を有効にする:検索の対象となる項目で、入力途中に検索処理が行われます。
タイマー起動時間(ミリ秒): 検索が開始されるまでの時間を指定することができます。
情報
バージョンが表示されます。
設定
ランチャー右下の「設定」ボタンから設定を新規作成・編集・削除することができます。
起動オプションの説明
glclient2のコマンドラインオプションは以下の2つです。
- -c または --config [設定番号または設定名]
指定した設定番号または設定名の設定を使用して接続します。
- -l または --list-config
登録されている設定を表示します(設定の登録はランチャーの設定から行います)。
実行例)
$ /usr/bin/glclient2
→ オプションを指定しない場合は、ランチャーが表示される
$ /usr/bin/glclient2 -l
------------------ [1] description: default authuri: http://localhost:8000/rpc/ user: user ------------------ [2] description: trial authuri: http://trial.orca.med.or.jp:8000/rpc/ user: trial
$ /usr/bin/glclient2 -c 2
→ [2]の設定を利用してtrial.orca.med.or.jpに接続する
クライアント保存の起動アプリケーションの設定
glclient2ではクライアント保存のダイアログで「開く」ボタンに対応するアプリケーションをファイルの拡張子毎に設定しています。
アプリケーションの設定は設定ファイルで設定しています。
設定ファイルは以下の順で読み込みます。
- $HOME/.glclient/applications.txt
- /usr/share/panda-client/applications.txt
$HOME/.glclient/applications.txtがある場合はそちらが優先されます。
設定ファイルの書式は以下のようになっています。
- 1行1エントリ
- 1エントリは「拡張子:アプリケーション文字列」または「ファイル名:アプリケーション文字列」の形式
- アプリケーション文字列は起動コマンドとオプションを記述する
- アプリケーション文字列中の"%s"にファイル名が展開される
設定ファイル例
txt:gedit %s png:eog %s csv:gedit %s toukei.csv:libreoffice %s iso:brasero -i %s UKE:jma-receview %s HEN:jma-receview %s
glclient2の設定ファイル
glclient2の設定は $HOME/.glcleint/config.json にJSON形式で保存されます。
設定ファイルをエディタで編集することも可能ですが、JSON形式のエラーがあるとglclient2が起動しなくなることがあります。
glclient2のログファイル
panda-client2-2.0.0+p13以降のglclient2はログファイルを作成します。
ログファイルはクライアント起動毎に $HOME/.glclient/log/ glclient2-<yyyymmddHHMMSS>-<uuid>.log に作成されます。起動時に30日以上経過した古いログファイルは自動的に削除されます。
ログファイルの内容は以下になります。 接続、切断、エラー、イベント情報が記録されます。
2017-11-27T10:18:27+0900 INFO desktop.c:81: use /home/user/.glclient/applications.txt 2017-11-27T10:18:27+0900 DEBUG desktop.c:113: app [txt]:[gedit %s] 2017-11-27T10:18:27+0900 DEBUG desktop.c:113: app [csv]:[gedit %s] 2017-11-27T10:18:27+0900 WARN bd_component.c:285: max copies limit; printer default set #99 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO protocol.c:539: start_session http://localhost:8000/rpc/ 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO protocol.c:573: SessionID: 014892de-6e94-4f1d-b5c6-2f3ed212ec6c 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO protocol.c:574: RPCURI : http://localhost:8000/rpc/ 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO protocol.c:575: RESTURI : http://localhost:8000/rest/ 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO protocol.c:576: PusherURI: (null) 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO action.c:1315: ---- 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO action.c:1331: focused_window[M00] 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO action.c:1304: show window[M00] put_type[current] 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO callbacks.c:163: window:M00 widget:SELNUM event:ACTIVATE 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO action.c:1315: ---- 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO action.c:1331: focused_window[M01] 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO action.c:1122: close window[M00] put_type[close] 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO action.c:1304: show window[M01] put_type[current] 2017-11-27T10:18:27+0900 INFO callbacks.c:231: [send_event] total:257ms make_event_data:11ms rpc_total:76 server_total:35ms server_app:29ms update_screen:170ms