電子版お薬手帳対応ICカードリーダー/ライターの利用
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概要
電子版お薬手帳対応ICカードリーダー/ライター RC-S350はお薬手帳データ転送専用のFelica・NFC端末です。RC-S350にモバイル端末(Felica・NFC対応のスマートフォン、タブレット)をかざすことでお薬手帳データを患者様のモバイル端末に取り込むことができます。
日レセではglcient2またはmonsiajからRC-S350にお薬手帳データを転送・表示させることができます。
ここでは日レセからRC-S350へお薬手帳データを転送するための設定方法について記載します。(日レセでのお薬手帳データ作成、転送指示については別途マニュアルを参照してください。)
対応バージョン・オペレーティングシステム
- 日レセ4.7以降
- Ubuntu 10.04、12.04、14.04
- Windows XP、Vista、7、8 (32bit/64bitいずれも可)
※ Mac OS X及びその他の環境については対応の予定はありません。
RC-S350のセットアップ
Ubuntu環境とWindows環境でセットアップ方法が異なります。
Ubuntu環境でのセットアップ
(1) orca-medinoteパッケージのインストール
以下のコマンドを実行します。
% sudo apt-get install orca-medinote
(2) glclient2実行ユーザへのdialoutグループ権限の追加
RC-S350のデバイスファイルへアクセスするためにglclient2を実行するUnixユーザにdialoutグループ権限を追加します。
以下のコマンドを実行します。
% sudo adduser ユーザ名 dialout
(3) glclient2のアプリケーション起動設定の追加
glclient2のクライアント保存からorca_medinoteコマンドを起動するように$HOME/.glclient/applications.txtを以下の内容で作成します。
txt:gedit %s png:evince %s csv:gedit %s iso:brasero -i %s zip:file-roller %s gz:file-roller %s ksr:orca_medinote -p /dev/ttyACM0 %s
最終行の/dev/ttyACM0はRC-S350のデバイスファイル名です。環境によって異なる可能性があるため適宜変更してください。
RC-S350のデバイスファイル名はdmesgコマンドにより調べます。
- RC-S350を接続する
- dmesgコマンドを実行しその出力結果の最後尾にそれらしいデバイス名がないかを確認する
以上でUbuntu環境でのセットアップは完了です。
Windows環境でのセットアップ
(1) ドライバのインストール
以下よりドライバのアーカイブをダウンロードし、md5sumまたはsha1sumの確認の上、展開します。
md5sum:19ad0d680da155a0e64e7cfd33c5837c
sha1sum:2e369c88f2f4d50e80571eb77dba9d52066aa905
展開後、README-sjis.txtを参照し、ドライバをインストールします。
(2) orca_medinoteのインストール
以下よりインストーラをダウンロードし、md5sumまたはsha1sumの確認の上、実行します。
md5sum:0aaebf5679db576a744ed82599bb6af6
sha1sum:e9484d0748bda3915e9476e6312de1716906b3a0
インストーラが起動し以下の画面が表示されます。
「次へ」ボタンをクリックします。
使用許諾契約書を読み、同意するにチェックして「次へ」ボタンをクリックします。
そのまま「次へ」ボタンをクリックします。
そのまま「次へ」ボタンをクリックします。
「インストール」ボタンをクリックします。
「完了」ボタンをクリックして完了です。
orca_medinoteをインストールすると、拡張子ksrファイルがorca_medinoteに関連付けされ、ksrファイルをダブルクリックすることで起動します。
またmonsiajのクライアント保存の開くボタンからも起動できます。
起動するとバックグラウンドでRC-S350に転送を開始します。転送成功、失敗に関わらずそのまま終了します。