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パッチ提供(第74回)◆日医標準レセプトソフト ver 5.2.0 全18件:登録/診療行為/入院会計照会/退院時仮計算/明細書/請求管理/システム管理マスタ/API/地方公費・負担金計算関係


▲厳重注意事項:

  プログラム更新時において、データベースの構造変更処理が実行される場合があります。
  データ量によっては、時間を要する場合がありますので、
  実行中は誤って電源を切らないようにしてください。


プログラム更新処理手順について

■WebORCAクラウド版:
 メンテナンスにて自動で適用されます。

■WebORCAオンプレ版:
 ログイン画面よりユーザ名、パスワード入力後、「アップデート」ボタンを押下し、
 プログラム更新をおこなってください。

 プログラム更新後は画面左下にありますバージョン情報の「アプリケーション」
 部分が提供日付となっていることをご確認ください。

 ※ 下記コマンドでもプログラム更新が可能です
 $ systemctl stop jma-receipt-weborca
 $ sudo weborca-install
 $ systemctl start jma-receipt-weborca

■日レセオンプレ版(MONTSUQI):
 「トップメニュー」から「03 プログラム更新」を選択します。

 「更新」ボタンをクリックするかF12キーを押します。

 「プログラム更新を実行します。よろしいですか?」に対し
 「OK」をクリックするかF12キーを押します。

 3分〜5分程度待ちます。
 (ダウンロードを行うため回線の込み具合によりこれ以上かかる場合もあります。)

 「状況」ボタンをクリックするかF11キーを押します。
 画面中の一覧最下行の処理状態が「済」になればプログラムの取得は終了していることを表します。

 これを確認したらメニューに戻って業務を再開してもかまいませんが
 この処理は自動的に自システム(日レセ)の再起動を行いますのでその処理中には
 画面がフリーズしたようにしばらく動かなくなることがあります。
 しばらく(長くても1分程度)待っていただければ画面は動き出しますのでご注意ください。

※スタンバイサーバのプログラム更新について

 プログラム更新は基本的にマスタサーバのみおこないます。
 レプリケーション状態ではスタンバイサーバ側のDB更新ができず、プログラム更新処理が
 エラーとなるため、スタンバイサーバではおこないません。

 スタンバイサーバでは、障害発生時、マスタ昇格した際にプログラム更新をおこなってください。
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第74回:令和6年11月26日(2024-11-26)提供分


* パッチ提供に関するドキュメントは 
 PD-520-74-2024-11-26.pdf
 令和6年10月診療報酬改定対応資料
 です

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(A)登録

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□対応範囲:登録
□管理番号:ncp20241118-030
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 後期高齢者の年齢になった後初めて患者登録画面を開くと、
 「後期高齢者に到達しました。」後期高齢者の保険を登録してください」と
 メッセージが出ますが、資格情報で登録するために「オン資格」ボタンを押しても
 「後期高齢者に…」のメッセージが表示されて資格情報を開くことができません。
 保険証を持参されていない患者の場合に対処できなくなるので、資格情報を
 平出後期高齢者の保険を登録できるようにできないでしょうか。
 
□対応内容
 患者登録画面で患者番号入力後に「オン資格」押下時に
 患者登録画面内容のチェックをしています。
 この為、前期高齢者・後期高齢者になった時、登録されている保険が前期高齢者・
 後期高齢者の保険でない場合、保険を登録しないと「(P032 患者登録ーオンライン認証」に
 遷移できませんでしたのでチェックしないように修正しました。
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(B)診療行為

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□対応範囲:診療行為
□管理番号:support20241106-040
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 自動算定についてご教示いただきたいのですが、外来受診後入院された患者様が
 いらっしゃいます。
 ベースアップ評価料を外来・入院共に算定しておりますので、外来は自動算定・
 入院は手入力しております。
 ある患者様で10月29日に初診で来院し、入院された患者様がいらっしゃいます。
 本来外来ベースアップ評価料は10月29日に算定されるはずですが、入力を行った
 10月31に自動算定されています。
 どのような原因・又は対処法がございますでしょうか?
 
□対応内容
 入院の診療行為で初診料を日付指定で入力しても、登録時に自動算定する
 「外来・在宅ベースアップ評価料」を診療日付で算定していました。
 初診料を算定する日付で算定するように修正しました。
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□対応範囲:診療行為
□管理番号:support20241025-020
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 入院中の患者の入院期間中の外来診療を自費以外の保険で入力しようとすると
 「入院中です。アフターケア・自費保険以外ですので入院画面へ遷移します」と出て、
 入力できない仕様と認識しておりますが、メッセージを「NO」で進み、中途表示より
 電子カルテから送信した保険診療分のデータをF12確定で取り込んだ際、
 そのまま登録で会計まで進むことができます。そのため、入院期間中の外来診療分が
 登録された状態になってしまうのですが、中途表示からの取り込みに限って
 登録可能なのは以前からの仕様でしたでしょうか。
 (該当の診療行為を取り込んだ後に、診療行為入力画面上の保険種別を手動で
 変更しようとすると前述のメッセージが出て登録できなくなります)
 中途表示から診療行為を取り込み、保険をいじらなければ登録できるというのが
 意図した動きであるとすれば、これは登録できないような仕様にははりませんでしょうか。
 
□対応内容
 入院期間中に外来の診療行為の入力は、自費保険・アフターケアのみ可能としていますが、
 外来の中途データの保険組合せが公費単独の時、そのまま展開し登録することが
 出来ていましたので展開できないように修正しました。
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□対応範囲:診療行為
□管理番号:診療費明細書はり・きゅう 特別地域加算
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 労災のはり・きゅうの手技料に特別地域加算を入力すると、診療費明細書に
 はり・きゅうの金額(または点数)が反映されないとのお問合せがございました。
 
□対応内容
 労災で「はり・きゅう(1術)」または「はり・きゅう(2術)」に
 「特別地域加算」を入力した時、診療費明細書に「特別地域加算」の金額のみ表示していました。
 正しい金額を表示するように修正しました。
 また、「特別地域加算」を「はり・きゅう(1術)」「はり・きゅう(2術)」以外の
 加算として入力された場合、「手技料と注加算コードが一致しません。
 加算のコードを確認して下さい。」のエラーとするように修正しました。
 また、収納-再計算、入院-退院計算、レセプト作成が正しく行われるよう修正しました。
 例)入力例
 .800
 101801010
 101807000
 (留意事項)
 剤内に複数の点数識別が金額の労災コードが存在した為、テーブル内部の集計に不具合がありました。
 既に登録済み場合は、必ず訂正で展開し登録し直して下さい。
 訂正展開しても点数に変更はありませんので警告表示は出ませんが、
 登録するテーブル内容を更新する必要があります。
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□対応範囲:診療行為
□管理番号:
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 令和6年12月から医療情報取得加算の見直しがありますが、
 再診の算定回数チェックが正しく行われるように見直しました。
 
□対応内容
 
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(C)入院会計照会

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□対応範囲:入院会計照会
□管理番号:ncp20241010-041
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 療養病棟入院基本料を算定中の患者が65才になられた場合に条件により
 入院時生活療養費の負担が発生しますが、該当の患者は7/7で65才になり本来は
 8月分から生活療養費の負担をしないといけなかったのですが負担が発生してきませんでした。
 原因は入院料に(生活療養)がついていなかったからなのですが転科・転棟・転室で
 手動で入院料を切り替えないといけないにしても警告などの表示が
 何も出ないのでしょうかと言うお問合せがありました。
 
□対応内容
 入院時生活療養の対象患者について生活療養の入院料が算定されていない場合に
 入院会計照会画面に表示する「生活療養の入院料が算定されていない期間があります。」の
 警告メッセージが表示されない不具合を修正しました。
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(D)退院時仮計算

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□対応範囲:退院時仮計算
□管理番号:weborcasupport07628【WebORCA】
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 弊社で入院請求書兼領収書(ORCHCN03V03)をカスタマイズしたプログラムにおいて
 入院概算書の様式で印刷したところ、今回請求額以外印字されない事象が発生しました。
 カスタマイズプログラムを確認したところ、点数印字部分は標準帳票と全く
 同じロジックであり特に問題となる箇所は見受けられませんでした。
 そこで、標準のORCHCN03V03をプログラムIDだけ変更して作成したカスタマイズを
 WebORCAデモ環境に入れて試したところ、添付のようになり現象が再現できました。
 印字できていない箇所は収納テーブルから取得しているようですが、
 パラメタ「ORCHCN03AREA」の内容を元に収納テーブルを呼び出しているので、
 こちらが上手く取得できていないように感じます。
 
□対応内容
 「34退院時仮計算」から概算書としてカスタマイズした入院請求書兼領収書を
 印刷した場合に一部記載項目が印字されない不具合を修正しました。
 (現象はWebORCAクラウドのみ発生)
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(E)明細書

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□対応範囲:明細書
□管理番号:
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 湿布薬のコメント「830100204」を院外処方で保険給付の対象として入力した場合、
 剤が2つに分かれてしまいます。
 剤を1つにまとめることは可能でしょうか。
 
□対応内容
 令和6年10月改正の修正です。
 院外処方の「長期収載品の選定療養に関する取扱いに係るコメント」についての
 自動記載対応に関して、院外湿布薬コメントの記載(記録)方法を見直しました。
 (令和6年10月診療分以降)
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(F)請求管理

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□対応範囲:請求管理
□管理番号:support20241108-043
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 請求管理の返戻一覧から返戻内容の印刷が出ないとご相談をいただきました。
 現地の環境は、WebORCA オンプレ版クライアント印刷で行っております。
 印刷を押すと「処理は正常に終了しました」と表示されますが、右上の
 ダウンロードにもデータは作成されません。
 プレビューは作成されるため、プレビューからの印刷は可能です。
 帳票類の印刷は問題なく出ます。
 返戻一覧からの印刷方法で確認できることはございますでしょうか。
 
□対応内容
 「43 請求管理」の返戻一覧からの印刷処理にクライアント印刷の対応が
 漏れていましたので修正しました。
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(G)システム管理マスタ

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□対応範囲:システム管理マスタ
□管理番号:support20241025-035
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 弊社システムはHAORIのマスタ取得API(masterexportv3)を使用して
 「tbl_syskanri」を取得しております。
 「1005 診療科目情報」で「診療科名」を変更した際に、
 <Base_Date>で日付を指定すると更新された診療科名のデータを
 取得することができませんでした。<Base_Date>を空にした場合は
 取得することができたのですが、<Base_Date>を指定すると診療科名の
 データを取得できないのでしょうか?
 
□対応内容
 システム管理「1005 診療科目情報」に登録日付・更新日付・更新時間の
 設定がありませんでしたので、登録日付・更新日付・更新時間を設定するように修正しました。
 また、設定のなかった以下のシステム管理も登録日付・更新日付・更新時間の設定を追加しました。
 「1006 施設基準情報」
 「1009 患者番号構成情報」
 「1030 帳票編集区分情報」
 「1031 出力先プリンタ割り当て情報」
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(H)API

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□対応範囲:API
□管理番号:
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 「入院患者医療区分・ADL点数登録」API(/orca32/hsptevalmodv2)について
 リクエストの医療区分(ID)に「11:スモン」が設定された場合の判定に誤りがあり、
 「疾患状態区分3(スモンを除く)」として判定されてしまうことによる
 以下の不具合を修正しました。
 ・入院会計の入院料が入院料28-30で更新されない不具合
 ・APIレスポンスの「日毎の患者の状態評価:Evaluation_Daily」に
  入院料28-30が返却されない不具合
 
□対応内容
 
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□対応範囲:API
□管理番号:
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 「受付」API(/orca11/acceptmodv2)にリクエスト=00を追加し、
 指定した患者の受付情報と診察料(初再診料など)を返却可能としました。
 
□対応内容
 
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□対応範囲:API
□管理番号:request20231101-001
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 診療行為にて、複数科まとめ入力をした場合にはオンプレ版では
 「収納基本.まとめ入力伝票番号(TBL_SYUNOU_MAIN.GRP_DENPNUM)」により、
 同時入力された複数伝票を紐づける情報が取得可能でした。
 WebORCAに対応するにあたり、APIの仕様を確認しておりますが、収納情報の取得
 (/api01rv2/incomeinfv2)等には上記のまとめ入力伝票番号が無いため、追加を要望致します。
 
□対応内容
 「収納情報返却」APIのレスポンスに
 「まとめ伝票番号(Group_Invoice_Number)」を追加しました。
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□対応範囲:API
□管理番号:request20230620-001
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 ORCAの入力CDから、診療行為コード(9桁)を取得するAPIを希望します。
 従来、電文仕様の制約(9桁コードが格納できない)から、他システムから
 診療行為内容がORCAの入力CDで渡されるシステムがあります。
 従来は直接DBを参照することで入力CDから9桁コードを取得しAPIで診療内容を
 登録していましたが、WebORCAクラウド版等への移行のため、
 DB直接参照ではなくAPI経由で取得できるようになることを希望します。
 
□対応内容
 API入力・診療コード内容取得(/api01rv2/medicationgetv2)を新設しました。
 リクエスト番号=01
 リクエストコードに設定した入力コードに紐づく診療コードを取得します。
 1.リクエストコードに入力コードを設定します。
   設定した入力コードで入力コードテーブル(tbl_inputcd)を
   検索し診療行為(セット)コードを取得します。
 2.診療行為(セット)コードがセットコードである時は、セット
   コードと表示名を返却します。
   また、セットコードである旨を返却します。
 3.診療行為コードで点数マスタを基準日で検索し、点数マスタの内容を返却します。
   基準日で存在しない場合は、最終履歴の内容を返却し、
   基準日では無効である旨を返却します。
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□対応範囲:API
□管理番号:request20230620-001
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 診療行為コード毎に紐付く選択式コメントコードと名称の全リストを取得する。
 ※ 紐付くコメントコードがない場合はNULL。
 
□対応内容
 API入力・診療コード内容取得(/api01rv2/medicationgetv2)を新設しました。
 リクエスト番号=02
  リクエストコードに設定した診療行為コードに紐づく選択式コメントを取得します。
 1.リクエストコードに9桁の診療コードを設定します。
   設定した診療コードと基準日で点数マスタを検索し、基準日で無効の時はエラーとします。
   点数マスタの内容を診療行為コード情報に編集します。
 2.診療行為が特定できない選択式コメントは、レセプト記載事項テーブルの
   診療行為コードを設定します。
   現在、「199999999(医科診療行為特定不能のコメント)」、
   「819999999(長期収載品の選定療養コメント)」が該当します。
   これらのコードは点数マスタに存在しませんので、診療行為コード情報は編集しません。
 3.診療コードでレセプト記載事項テーブル(tbl_recekisai)を検索し、
   全件選択式コメント内容に返却します。
   コメントコードと基準日で点数マスタ検索し、無効の時は対象外とします。
   返却は最大200件とします。
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□対応範囲:API
□管理番号:ncp20241118-044
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 電子カルテ側から保険証の資格確認が有効か、無効かなどを取得したいのですが、
 APIのPatientGetv2を使用してみたところ、ORCAで保険証での資格確認を
 行った時に有効と返ってきますが、APIで取得した資格有効性(QualificationValidity)は
 何も返ってきてませんでした。保険証の時は取得できないのでしょうか?
 マイナンバーカードの時(rubyで登録したもの)は資格有効性は取得できてます。
 
□対応内容
 APIの患者基本情報取得について、保険証による資格確認について
 QualificationValidity(資格有効性)も返却するように修正しました。
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(I)地方公費・負担金計算関係

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□対応範囲:地方公費・負担金計算関係
□管理番号:support20241112-012
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 自費保険は含まれていないとのことですが、2010 長期の設定は
 資料通りの設定になっていますが、自費保険を登録し、一括再計算を行うと、
 主+地方公費+長期の負担金が発生します。
 負担金が発生するのは自費保険を入力した時だけです。
 不具合なのでしょうか。
 
□対応内容
 マル長負担金計算対応(主保険+地域公費(負担割合100%)+長期)で
 以下の不具合がありましたので修正しました。
 ※同月に、自費保険・治験・労災・自賠責・公害で算定がある場合の考慮がもれていました。
 <事例> 外来、国保70歳未満、更生(月上限額2500円)、静岡県地域公費285
 システム管理2010 保険番号972(マル長タブ)の設定は以下の内容
 ・負担金計算(主+長)"1"で設定
 ・負担金計算(主+地100%+長)"1"で設定
  1日目:複数科保険入力
  国保3割+015+285+972 請求点数5000点,患者負担2500円
  国保3割+285+972 請求点数1000点,患者負担0円(※)
  2日目:自費保険980 請求点数200点,患者負担2000円で診療行為入力を行う。
 その後、収納で「一括再計算」を行った場合、(※)に患者負担が発生する
 不具合がありましたので修正しました。
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□対応範囲:地方公費・負担金計算関係
□管理番号:kk99901
□問い合わせ(不具合)及び改善内容
 令和6年12月から、熊本市の子ども医療費とひとり親医療費の請求が、
 併用レセプトでの請求に変更になります。7月に熊本市ホームページに、
 重度心身障がい者(児)医療費 の情報とともに、「こども・ひとり親編の
 取り扱いマニュアル」が修正されておりました。
 
□対応内容
 熊本市こども医療費・ひとり親家庭等医療費助成制度についての
 入外負担金計算対応を行いました。(令和6年12月診療分以降)
 又、熊本市重度心身障がい者(児)医療費助成制度について、国保(患者負担なし)の
 「償還払い」対応を行いました。(入外)(令和6年8月診療分以降)
 ※システム管理1001:都道府県番号「43 熊本」の医療機関を対象として対応を行いました。
 1.熊本市こども医療費・ひとり親家庭等医療費助成制度について、
   令和6年12月診療分から請求方法などが変更となる。
 
 2.制度内容変更について
 ■こども医療費
 ・国保(対象保険番号:541(中1~高3)
    (対象保険番号:441(3歳誕生月の翌月~小6)
     (対象保険番号:341(0歳から3歳誕生月)
 (1)主保険の負担割合相当額(1ヶ月の累計金額)が21000円未満の場合は、
    レセプト請求する。21000円以上の場合は、レセプト請求しない。
 (2)同月に「主保険+こども」以外の保険組み合わせ(主保険単独、マル長併用、
    他公費(国公費)併用等)で算定がある場合は、レセプト請求しない。
  ・社保(対象保険番号:660(中1~高3)
     (対象保険番号:560(3歳誕生月の翌月~小6)
     (対象保険番号:180(0歳から3歳誕生月)
   年齢、主保険の負担割合相当額(1ヶ月の累計金額)、保険組み合わせに関わらずレセプト請求する。
 【重要】
  ・レセプト請求する場合は、各年齢の月上限額までの金額を患者負担とする。
  ・レセプト請求しない場合は、「償還払い」とする。
 (注)例えば、外来で、「同月の1日目が累計21000円未満、2日目が
    累計21000円以上となる場合」や「同月の1日目を「主保険+こども」で算定
    (累計21000円未満)、2日目を「他公費(国公費)併用」で算定の場合」は、
    同月分全てを「償還払い」とする。
 ■ひとり親家庭等
  ・国保(対象保険番号:143)
  (1)70歳未満の場合
     主保険の負担割合相当額(1ヶ月の累計金額)が21000円未満の場合は、
     レセプト請求する。21000円以上の場合は、レセプト請求しない。
  (2)高齢者の場合
     レセプト請求しない。
  (3)同月に「主保険+ひとり親」以外の保険組み合わせ(主保険単独、マル長併用、
     他公費(国公費)併用等)で算定がある場合は、レセプト請求しない。
  ・社保(対象保険番号:283)
   年齢、主保険の負担割合相当額(1ヶ月の累計金額)、
   保険組み合わせに関わらずレセプト請求する。
 【重要】
  ・レセプト請求する場合は、一部負担金を1/3計算した金額を患者負担とする。
  ・レセプト請求しない場合は、「償還払い」とする。
 (注)例えば、外来で、「同月の1日目が累計21000円未満、2日目が
    累計21000円以上となる場合」や「同月の1日目を「主保険+ひとり親」で算定
    (累計21000円未満)、2日目を「他公費(国公費)併用」で算定の場合」は、
    同月分全てを「償還払い」とする。

 3.1/3計算に関する「高額療養費制度の自己負担限度額」の適用について(対象保険番号:283)
  ・高齢者の場合
   各所得区分の金額を適用する。
  ・70歳未満の場合
   限度額認定証の提示がある場合 ・・・ 各所得区分の金額を適用する
   限度額認定証の提示がない場合 ・・・ 「一般」区分の金額を適用する
  ・マル長併用の場合
   10000円又は20000円を適用する。

 4.1/3計算の方法について(対象保険番号:143,283)
  ・「高額療養費制度の自己負担限度額」に達しない場合(保険番号143は全てこれに該当する)
   主保険の負担割合相当額(1円単位)×1/3(1円未満切り上げ) [1円単位の金額を求める]
  ・「高額療養費制度の自己負担限度額」に達する場合
   (自己負担限度額-【診療済み】主保険の負担割合相当額(1円単位))×1/3(1円未満切り上げ)
    [1円単位の金額を求める]
  ・他公費(国公費)併用の場合
   他公費の一部負担金(1円単位)×1/3(1円未満切り上げ) [1円単位の金額を求める]
 【重要】
  ・患者負担金額 ・・・ 上記の計算結果を【10円未満四捨五入】した10円単位の金額
  ・レセプト記載金額 ・・・ 1ヶ月分をまとめて計算した1円単位の金額

 5.熊本市重度心身障がい者(児)医療費助成制度について、国保(患者負担なし)の
   「償還払い」対応を行う。(入外)(令和6年8月診療分以降)
  ■重心
  ・国保(対象保険番号:485)
  (1)高齢者の場合
     レセプト請求しない。
  (2)同月に「主保険+重心」以外の保険組み合わせ(主保険単独、マル長併用、
     他公費(国公費)併用等)で算定がある場合は、レセプト請求しない。
 6.運用に関する注意事項(「償還払い」に関して)(対象保険番号:541,441,341,143,485)
  【外来】
   累計21000円以上の場合や同月に「主保険+こども・ひとり親」以外の
   保険組み合わせで算定がある場合は同月分全てを「償還払い」とするため、
   会計後に収納業務で同一月の受診状況を確認し、受診がある場合は念のため
   一括再計算を行ってください。
   「償還払い」に該当する場合は患者負担が変動します。
  【入院】
   ・定期請求がある医療機関においては、制度内容から、該当公費を使用する場合は、
    入退院登録-定期請求設定を「2 月末時のみ請求」で設定する事を推奨します。
    (例えば、最初の定期請求が累計21000円未満、2回目の定期請求が
    累計21000円以上となる場合は、定期請求設定を「2 月末時のみ請求」に変更し、
    再度、定期請求を個別で「9 月末一括請求」で行う必要があるため)
   ・同月内で再入院がある場合で、かつ、「退院分が累計21000円未満、再入院分が
    累計21000円以上となる場合」や「退院分を「主保険+こども・ひとり親」で算定
    (累計21000円未満)、再入院分を「他公費(国公費)併用」で算定の場合」は、
    退院分の「償還払い」計算をする事が出来ません。
    この場合は、医療機関において「償還払い」計算を行っていただき、差分を
    再入院分の調整金に入力するなどの方法で請求を行ってください。
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