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日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版)

メニュー

Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のセットアップ

インストールDVDの準備

Ubuntu の公式サイトのダウンロードページから Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus) Desktop 64bit版のisoイメージを取得し、インストールDVDを作成して下さい。

Xenialインストーラの起動

用意したインストールDVDを挿入してDVD−ROMから起動できるようにBIOSを設定し、コンピュータを起動して下さい。
インストーラが起動すると、言語選択、及びインストーラの起動選択画面になりますので、マウスで画面左の言語一覧から「日本語」を選び「Ubuntuをインストール」をクリックして下さい。

 インストーラー

Ubuntuのインストール準備が表示されたら、2つの項目にチェックは入れずにそのまま「続ける」をクリックして下さい。

 インストーラ2

ハードディスクのパーティショニング

「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択して下さい。

 インストーラ3

接続されているハードディスクの一覧が出ます。日レセをセットアップするハードディスクを選択して下さい。
「インストール」をクリックして下さい。

 インストーラ4

 パーティション構成の確認画面が表示されますので、問題無ければ「続ける」をクリックして下さい。

パーティション 

時間の設定(タイムゾーン)

タイムゾーンが「Tokyo」となっているか確認して下さい。

 インストーラ5

キーボードレイアウトの選択

キーボードのレイアウトを選択します。日本語キーボードの場合は「日本語」を選択して下さい。

 インストーラ6

ユーザ、コンピュータの設定

管理者ユーザの作成、コンピュータの名前、パスワードの設定を行ないます。ユーザ名、コンピュータの名前、パスワードをアルファベットで入力して下さい。本ドキュメントではユーザ名を oruser コンピュータの名前を ubuntu16-04 で設定します。

この時、同じネットワーク上に他のコンピュータがある場合に、そのコンピュータと重複するコンピュータ名は設定できません。そのため重複しない名前を入力して下さい。

 インストーラ7

 インストールが始まります。

 ようこそ

コンピュータの再起動

「今すぐ再起動する」を選択して再起動を行ないます。

 完了 

"Please remove installation media and close the tray (if any) then press ENTER:" と表示されましたら、トレイからDVD-ROMを取り除き「Enter」を押下して下さい。

以上で Xenial のインストールが完了しました。

グラフィカルログイン

コンピュータを再起動するとログイン画面が表示されますので、【ユーザ、コンピュータの設定】で設定したユーザ名とパスワードでログインして下さい。

グラフィカルログイン 

ターミナルエミュレータの起動

左のランチャーから「Dashホーム」を選択し、検索バーに terminal と入力し候補一覧の「端末」を選択してターミナルエミュレータを起動して下さい。

ターミナルエミュレータの起動

以後のコマンドはターミナルエミュレータに入力して下さい。

端末

日医標準レセプトソフトのインストール

以後のセットアップは、セットアップ中の環境でウェブブラウザー(Firefox)を開いて当マニュアルを表示し、コマンドをコピー&ペーストしてください。

sudoの実行

sudoコマンドを実行しrootになります。

oruser@ubuntu16-04:~$ sudo -i
[sudo] password for oruser:
root@ubuntu16-04:~#

Keyringとapt-lineの追加

  • Keyringの追加
    ORCAセンターサーバのapt-lineのパッケージを利用するため、apt-lineの公開鍵をapt-keyに追加します。
    wgetコマンドによりapt-lineの公開鍵を取得します。
    # wget -q https://ftp.orca.med.or.jp/pub/ubuntu/archive.key
    # ls でarchive.keyが表示されることを確認
    apt-keyコマンドによりapt-keyに追加します。
    # apt-key add archive.key
  • apt-lineの追加
    日レセのパッケージを取得するためのapt-lineを追加します。apt-lineの設定ファイル(jma-receipt-xenial51.list)を公式ウェブサイトから取得し、/etc/apt/sources.list.d以下に配置します。
    # cd /etc/apt/sources.list.d/
    # wget https://ftp.orca.med.or.jp/pub/ubuntu/jma-receipt-xenial51.list
    
    次のコマンドでパッケージデータベースを更新します。
    # apt-get update
    次のコマンドでパッケージを更新します。
    # apt-get dist-upgrade

一般ユーザに戻る

以後の設定は日レセクライアントを使用するユーザで行ないます。

# exit
ログアウト
$

日レセのインストールと設定

  • 日レセのインストール
    日レセサーバ本体のjma-receiptパッケージをインストールします。
    jma-receiptパッケージと依存する多くのソフトウェアがインストールされるため若干時間がかかります。
    $ sudo apt-get install -y jma-receipt
  • ORCA プロジェクト・センターサーバ更新による特別処理をします。
    $ wget https://ftp.orca.med.or.jp/pub/etc/install_modules_for_ftp.tgz
    $ tar xvzf install_modules_for_ftp.tgz
    $ cd install_modules_for_ftp
    $ sudo -u orca ./install_modules.sh
  • jma-receiptパッケージのインストールが完了後、データベースのセットアップを行なうために jma-setup を実行してください。
    ※旧バージョンから移行する場合は、データベースの移行・セットアップを参照してください。

    $ sudo jma-setup
  • jma-receipt を再起動して下さい。
    最初の起動時、日医標準レセプトソフトのプロセスが起動しない場合があります。
    上記ケースを考慮し、一度停止コマンドを実行し、起動コマンドを入力します。

    $ sudo service jma-receipt start
    $ sudo service jma-receipt stop
    $ sudo service jma-receipt start
  • ormasterパスワードの設定
    日レセのセットアップ直後のデータベースに登録されているormasterユーザにパスワードを設定します。以下のコマンドを実行すると、/etc/jma-receipt/passwdが存在しない場合は、ormasterのパスワード設定を求められるので、任意のパスワードを設定してください。
    $ sudo -u orca /usr/lib/jma-receipt/bin/passwd_store.sh
    日レセに他のユーザを追加したい場合は、日レセを起動し、[01 医事業務]→[91 マスタ登録]→[101 システム管理マスタ]→管理コード[1010 職員情報]から追加します。
  • panda-client2のインストール
    日レセのクライアントに必要なパッケージをインストールします。
    $ sudo apt-get install -y panda-client2

動作確認

ここまでの設定で日レセが正しく動いているかどうかを確認します。glclient2を起動します。

 glclient2起動

サーバ、ユーザ名、パスワードを入力します。

ユーザ名とパスワードには【ormasterパスワードの設定】で設定したユーザ名(ormaster)とパスワードを入力して下さい。
入力後、接続をクリックすれば日医標準レセプトソフトのマスターメニューの画面が開きます。

 glclient2ランチャー

 日レセ

アクセスキーの登録

商用版パッケージ契約情報を照会するため、アクセスキーの登録をおこないます。
glclient2を起動して日レセへ接続後、「01 医事業務」→「91 マスタ登録」→「101 システム管理マスタ」にて、管理コード「1001」を指定してEnter後、画面右下の確定を押下してください。
下図のとおり医療機関情報入力画面が表示されますので、医療機関ID申請によって取得したIDを赤枠部分に入力して登録してください。

 1001医療機関情報-基本

医療機関ID登録後、「マスターメニュー」まで戻ったうえで「01 医事業務」→「92 マスタ更新」を開きます。
下図のとおりマスタ更新画面が表示されますので、画面下部にあります「キー取得」を押下して[OK]としてください。
※「キー取得」ボタンが非表示になれば、アクセスキーの登録が完了です

 マスタ更新

契約情報の確認をおこないます。
「マスターメニュー」まで戻った後、[Shift]キーを押しながら[F12]キーを押下して[OK]としてください。
商用版契約情報の照会完了後「01 医事業務」→「戻る」で画面遷移をおこない、下図のように商用版登録日が表示されていることをご確認ください。

 日レセ

アクセスキーの登録は以上となります。商用版パッケージの機能操作説明については下記資料を併せてご確認ください。

商用版パッケージ対応【機能操作説明】

ディスプレイ解像度について

Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)ではデスクトップマネージャーとしてUbuntu Unity(以下 Unity)が標準でインストールされています。
Unityでは、デスクトップの左側にランチャーが表示された状態となります。そのためディスプレイ解像度を 1024x768 で設定した場合はランチャーとglclient2が重なってしまいます。それを防ぐためにランチャーを隠す設定が必要となります。

1280x1024

 解像度1280x1024

1024x768

 解像度1024x768

ランチャーの設定

ランチャーが自動で隠れるように設定を行ないます。

「システム設定」→「外観」→「挙動」を選択し、「ランチャーを自動的に隠す」を「オン」にします。

 システム設定

 外観

印刷の設定

確認事項

本ドキュメントでは利用するプリンター用のプリンタドライバ(ppdファイル等)をすでに入手しており、lprプロトコルでネットワーク経由の印刷が可能なプリンターであるとします。

プリンターの追加

プリンターの設定をするために設定ツールと追加ドライバをインストールします。

$ sudo apt-get install -y system-config-printer-gnome foomatic-db foomatic-db-gutenprint 

「システム設定」→「プリンター」を選択しプリンターの設定画面を開きます。

 システム設定 

印刷設定画面の左上の「追加」をクリックします。

 印刷設定

認証ダイアログが開いた場合は、【ユーザ、コンピュータの設定】で設定したユーザー名とパスワードを入力して下さい。

 認証

プリンター一覧の中から「LPD/LPR ホストまたはプリンター」を選択し、キューは lp1 としホスト名にプリンターのIPアドレスを入力します。
本ドキュメントではプリンターのIPアドレスを 192.168.1.111 としています。

 printer4 

「PPDファイルを提供」を選択し、ppdファイルを選択して先に進みます。(ppdファイルは事前に準備したものを選択して下さい。)

 printer5

プリンター名を lp1 としてプリンターを登録します。

 printer6

テストページの印刷を行ないます。

 printer7 

 printer8 

登録後、デスクトップ左上のメニューより「サーバー」→「設定」を選択して「ユーザーにジョブのキャンセルを許可する」にチェックを入れて適用します。

 printer10

 printer11 

MaxJobsの設定

cupsd.confの最後の行に MaxJobs 0 を追記して下さい。

$ sudo gedit /etc/cups/cupsd.conf

※この設定を行わないと大量の印刷ジョブを発行した(レセプト印刷など)際に印刷漏れが生じる恐れがあります。

cupsd.conf

...
MaxJobs 0

Cupsの再起動

設定を有効にするためにcupsを再起動します。

$ sudo service cups restart

印字テスト

動作確認】と同じ操作を行ない、プリンタ名から lp1 を選んでテスト印刷を実行し、正常に印刷されれば動作確認は完了です。

IPアドレスの固定

IPアドレスを固定する場合は以下のように、/etc/network/interfacesを編集します。

編集を行なう前にネットワークを止めます。デスクトップ右上にあるネットワーク設定で「ネットワークを有効にする」のチェックを外します。

ネットワークの停止後「接続を編集する」を選択しネットワーク接続の画面を開きます。一覧にある「自動イーサネット」を選択状態にし、「削除」ボタンを押下し設定を削除します。

確認ダイアログが表示されますので再度「削除」ボタンを押下します。

ユーザ認証が表示された場合は該当するユーザのパスワードを入力して下さい。

 ネットワークマネージャー

 ネットワーク接続 自動イーサネット

 確認ダイアログ

/etc/network/interfacesを編集します。

auto lo
iface lo inet loopback

auto eth0 # イーサネットデバイス(eth1やeth2となることもあります)
iface eth0 inet static
address 192.168.1.101 # マシンのIPアドレス
netmask 255.255.255.0 # 参加するネットワークのネットマスク
gateway 192.168.1.1 # 参加するネットワークのゲートウェイ
dns-nameservers 192.168.1.1 192.168.2.1 # ネームサーバーの指定
dns-search foo.org bar.com # 検索するドメイン名を指定

ネットワークを起動します。

$ sudo ifup eth0

IPv6アドレスの無効化

IPv6アドレスを無効化する場合は、以下の記述を設定ファイルに追加します。

$ sudo gedit /etc/sysctl.conf

/etc/sysctl.conf

net.ipv6.conf.all.disable_ipv6=1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6=1

設定ファイルを編集後再起動します。

再起動後にIPv6アドレスが設定されていないことを確認して下さい。

$ ifconfig
eth0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス **:**:**:**:**:**
inetアドレス:192.168.1.186 ブロードキャスト:192.168.1.255 マスク:255.255.255.0
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 メトリック:1
RXパケット:5026 エラー:0 損失:579 オーバラン:0 フレーム:0
TXパケット:179 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000
RXバイト:441668 (441.6 KB) TXバイト:28497 (28.4 KB)
割り込み:20 メモリ:feac0000-feae0000
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