平成17年3月31日経過措置期間の廃止終了医薬品(103品目)への対応
- 概要
平成17年3月31日で経過措置期間が終了した医薬品への対応を行いました。
- 対象
公式サイトに掲載した医薬品(後述)を使用中の医療機関。
特に、該当する医薬品を使用し、日医標準レセプトソフト上で短縮CDを設定している場合など。
- 対応概要
医薬品コードの付け替えが判明した103品目について、
入力コード(TBL_INPUTCD)、入力セット(TBL_INPUTSET)の
2つのテーブル内にある医薬品コードのうち該当するコードを
置換するSQLファイル(後述)を提供いたします。
(推奨する対応方法) 4月1日以降の会計入力をスムーズにするため、3月31日の業務終了後から 4月1日の業務開始までの間に提供したSQLにより、医薬品コードの付け替えを 行います。 この結果、3月診療分以前の会計入力は、入力コードを入力した際にエラーと なるものがありますが、医薬品名からの検索や9桁コードの入力で対応して下さい。
なお、最後に注意事項がありますので必ず参照していただき
ご理解の上、最終的な対応は医療機関により判断されます
ようお願いいたします。
経過措置医薬品に割り付けた入力コードの確認方法
点数マスタ登録初期画面より「期限切置換」ボタン(F7キー)を押下します。
完全に廃止となる医薬品と品名変更対象等医薬品もすべて表示します。
対応表より品名変更など移行対象となる医薬品があるか確認します。
・平成17年3月31日経過措置終了医薬品の置換リスト 日医総研版(第一版)
2005-03-31-endofmeds.pdf
・コード置換用SQLファイル
ftp://ftp.orca.med.or.jp/pub/etc/sql/haisi20050331/
inputcd-srycd-convert-20050331.sql(入力コードテーブル用)
inputset-srycd-convert-20050331.sql(入力セットテーブル用)
作業を行う前には必ずデータベース(又は該当するテーブル)
のバックアップを行うことを強く推奨します。
(1)SQLファイルをダウンロードします。
(2)ファイルの中身を確認します。
提供したSQL文では条件に該当するレコードの「更新年月日」列に
"20050401"をセットする仕様にしています。
別の仕様にする場合はユーザによりSQL文を加工してください。
(3)作業を行います。
orcaデータベースをアクセスできるようにorcaユーザの権限で
次のようにコマンド処理を行います。
$ psql orca < inputcd-srycd-convert-20050331.sql
$ psql orca < inputset-srycd-convert-20050331.sql
(4)確認します。
点数マスタ登録初期画面より「期限切置換」ボタン(F7キー)を押下します。
入力コードの付け替えしたものは経過措置の対象ではなくなるので一覧からなくなります。
(5)従サーバの作業をします。
この方法では、リダイレクタを使用していても従サーバの方へ反映はされません。
よって、同様の作業を従サーバにも行ってください。
この対応は4月からの窓口対応(会計入力)を円滑にすることを重視したものです。
この置き換え処理を行った後にレセプト作成のため3月以前の診療分の会計入力を
行うと思いますが、今までどおりの入力コードで入力しても実際には付け替えをした
9桁コードで算定をすることになります。
(1)薬価が同じ場合について
点数が異なることはありませんが、同一内容の剤であるか否かは9桁コードで判断します
ので剤自体の内容は同一であっても別剤となる可能性があります。
(2)薬価が異なる場合について
薬価が異なる場合は、当然ながら算定する点数に違いが生じます。
3月診療分以前について入力される場合は、入力コードでの入力を止めて薬剤名の検索で
行うか、DOからの複写、あるいは対応表より9桁コードを入力することをお奨めします。
よって、この対策を施された場合はレセプト点検される時に「投薬欄」は特に注意をお願いします。
日医標準レセプトソフト(以下、日レセ)ではレセプト電算処理システムから提供されている
医薬品マスタの医薬品コード(9桁コード)を医療機関の運用に合わせて覚えやすいコードに
置き換えて登録を行い、効率よく入力できる機能があります。
3月31日で経過措置が終了し、保険請求できなくなった医薬品に対応付けた入力コードは
4月1日からは入力エラー(マスタの期限切れ)となります。
すなわち、廃止医薬品コードで短縮入力を作っていると
4月1日からヒットしなくなります。
ただし、廃止医薬品には、薬剤名を微妙に変化させただけの代わりの薬剤が官報告示され、
すでに新しい請求コード・薬価コードで収載されているという特殊なケースがあります。
つまり、3月31日時点では、廃止対象の薬を検索すると2行表示されます。
4月1日からは1行になります。
ユーザから見ると同じ医薬品なのに、請求用医薬品コードが2種類ある状況です。
このような請求マスタコードの変更はレセ電マスタの整備にいたるまでの一過的なプロセスとお考え下さい。
マスターとなるコードの安易な変更は今後なるべく控えるよう願いたいものです。