併用禁忌データベース

日本医師会は日医IT化宣言の精神に則り、今回構築した「日医医薬品併用禁忌データベース」(以下、「本データベース」)を広く医療実地の現場の利用に供するため、日医オープンソース使用許諾契約(第1.0版)(以下、「許諾契約」)に基づいて提供を行います。

改訂履歴

  • 2006-02-24 平成17年11月30日時点で薬価収載されている全ての医療用医薬品について対応(第5版)
  • 2004-12-20 平成16年12月までに承認されている新薬について対応(第4a版)
  • 2004-05-07 平成15年11月までに承認されている新薬について対応(第4版)
  • 2003-08-06 平成15年4月1日改定対応第3版提供開始
             従来、文字コードをEUC(拡張UNIXコード)で提供していましたが、
             今回、文字コードをS-JISにて提供します。
  • 2002-12-27 平成14年10月1日改定対応版提供開始
  • 2002-07-05 初版提供開始

目的

医療の現場では、複数の医薬品を同時に処方し使用されることが多くあり、医薬品同士の相互作用には、時に治療効果が著しく減弱したり、有害な作用を引き起こす場合があります。これを併用禁忌と呼び、同時に使用することを厳に慎まねばなりません。医療用医薬品添付文書(以下、添付文書)には併用禁忌情報が記載されていますが、現状では文中に曖昧な記述が散見され、解釈に個人差が生じたり、相手薬剤を特定できないといったケースがよくあります。また、どれほど経験・訓練を積んだ医師・薬剤師であっても、併用禁忌を全て網羅的に記憶し適切に照合することは不可能です。これらの問題をふまえ、今回、日本医師会は医療現場のIT化を支援するツールの1つとして「日医医薬品併用禁忌データベース」を構築し、その提供を行うものです。

現状の相互作用情報の問題点

相互作用は理想的には自薬剤と相手薬剤の双方に対称的に記載されていることが望ましいのですが、現状の添付文書の記載内容では、相互作用の記載が非対称的になっていたり、薬剤をグループやカテゴリで指し示す表現が多くみられます。これらのケースが現状の添付文書のもつ曖昧さの原因になっています。本データベースでは典拠とすべき添付文書の目視による調査分析、製薬企業への個別問い合わせを行い、データ作成を行っています。

提供するデータベースについて

本ホームページでは、2種類のテーブルからなる関係データベースを提供します。

ファイル名 リリース 容量(バイト) レコード数 説明
symptom20060224.tab 2006-02-24 218,112 bytes 992 症状措置機序(Symptom/Treatment/Mechanism)マスタ
interaction20060224.tab 2006-02-24 1,625,160 bytes 56,040 相互作用(Interaction)テーブル

本データベースの構造

ファイル名 マスタ名/テーブル名
symptom20041220.tab 症状措置機序マスタ
interaction20041220.tab 相互作用テーブル

利用上の注意

  • 本データベースの著作権は社団法人日本医師会にあります。使用許諾契約をお読み頂き、必ず同意の上でご利用願います。ダウンロード、再配布は自由ですが、健康や治療への悪影響を回避するため、変更したものを再配布することは禁じられております。
  • 日医標準レセプトソフトUnstable版(0.9.21-1)以降で、本データベース利用機能がパッケージに組み込まれております。
  • 日医標準レセプトソフトVer3.3.0以降では、マスタ更新を行うことで、(株)社会保険研究所の提供による相互作用マスタ、症状措置マスタに置き換わります。
  • 本データベースは基本的に医療従事者の利用を想定して構築したものです。インターネット上の検索サービスなどの提供は予定しておりません。

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