ブラザー(HL-L5210DN)検証・報告
検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
ブラザー製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。
検証日:2023年10月
0. 機種および仕様
- ブラザー HL-L5210DN
URL https://www.brother.co.jp/product/printer/laserprinter/hll5210dn/index.aspx1. 検証環境
- WebORCAクラウド版
- 日レセバージョン5.2.0
- 日レセの印刷方法:クライアント印刷
- クライアント端末OS:Windows11 22H2 (OS ビルド22621)
- ネットワーク接続
- 使用したドライバ:5210_ELPRT_UL_A035 ドライバの公開ページはこちら
- コントロールパネル:デバイスとプリンタ
*プリンタオプション(A4):初期設定のまま
*プリンタオプション(A5):プリンタオプションにてサイズをA5へ設定
2. 検証方法
- カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
- レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
- 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
- 500人分の診療行為入りダミー患者を用意し、500枚のレセ一括印刷を行いました。
3. 検証結果
機種名
検証方法具体的操作 結果 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで 3.69秒 処方せんの印刷終了まで 8.94秒 領収書の印刷終了まで 10.13秒 レセプト発行最初の1分間の印刷枚数 43枚 500枚印刷終了までの経過時間 10分 17秒 1分あたりの平均出力枚数 50枚
4. 結論
HL-L5210DNは、A4対応のモノクロレーザープリンターである。
500枚の出力をおこなった場合、平均出力枚数が50枚/分という結果であり、カタログスペック以上の速度が出ていることを確認できた。
プリンタの印刷待機もなく、500枚の印刷で10分という高速印刷を確認でき、業務に支障がでることはないものと考えられる。
HL-L5210DNにはバックライト付きの表示画面が付いているが、画面が小さく、トレイごとの用紙サイズ設定やネットワークの設定に慣れが必要である。
なお、プリンタジョブの停止方法は簡易的であり、停止ボタンを押下することで瞬時に削除することが可能。
印刷中の動作音は特に気にならず、日レセから出力される各種印刷物そのものに関しても異常はない。
印刷速度も速いため、高速印刷の必要なレセプト枚数の多い病院や診療所においてはメイン機としておすすめでき、プリンタ本体のサイズについては「幅:373mm、奥行:388mm、高さ:257mm」であることから置き場所に困らない大きさであるものと考える。
また、印刷までのセットアップにはインストール用パッケージでインストール後、プリンタの登録をおこなうだけであり、簡単にセットアップすることができる。
セットアップ後は安定した動作や印刷が可能であるため、小規模・中規模の診療所や病院でもメイン機として非常におすすめでき、ファーストプリントも早いため、窓口で領収書、処方せんを出力する場合においてもストレスなく使用可能。