OKI(B822dn)検証・報告
検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
沖電気工業製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。
検証日:2022年09月
0. 機種および仕様
- 沖電気工業 B822dn
URL https://www.oki.com/jp/printing/products/mono/b822dn/index.html
1. 検証環境
- Ubuntu 20.04 (Focal)+日レセシステム
- 日レセバージョン5.2.0
- ネットワーク接続
- 使用したドライバ:OKI PCL5 Printer Ver1.4.4.0
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2. 検証方法
- カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
- レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
- 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
- 1000人分の診療行為入りダミー患者を用意し、1000枚のレセ一括印刷を行いました。
3. 検証結果
機種名
検証方法 | 具体的操作 | 結果 |
---|---|---|
処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷 | 印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで | 1.56秒 |
処方せんの印刷終了まで | 7.25秒 | |
領収書の印刷終了まで | 8.58秒 | |
レセプト発行 | 最初の1分間の印刷枚数 | 34枚 |
1,000枚印刷終了までの経過時間 | 27分45秒 | |
1分あたりの平均出力枚数 | 37.0枚 |
4. 結論
B822dnは、A4対応のモノクロLEDプリンタである。
1000枚の出力をおこなった場合、平均出力枚数が37.0枚という結果であり、カタログスペックと同一の速度が出ていることを確認できた。
複数ページの印刷途中、1秒から2秒のプリント待機が発生したが、1000枚の印刷で27分という高速印刷を確認でき、業務に支障がでることはないものと考えられる。
B822dnにはバックライト付き液晶パネルやタッチ式操作パネルが付いており、トレイごとの用紙サイズ設定やネットワークの設定もおこないやすく、プリンタジョブの停止方法なども分かりやすかった。
印刷中の動作音は特に気にならず、日レセから出力される各種印刷物そのものに関しても異常はない。
印刷速度も速いため、レセプト枚数の多い病院や診療所においてもメイン機として選択肢に入るプリンタであり、プリンタ本体のサイズについては「幅:478mm、奥行:392mm、高さ:286mm」であることから置き場所に困らない大きさであるものと考える。
また、印刷までのセットアップにはdebパッケージをインストールしてプリンタの登録をおこなうだけであり、簡単にセットアップすることができる。
セットアップ後は安定した動作や印刷が可能であり、ファーストプリントも早いため、窓口で領収書、処方せんを出力する場合においてもストレスなく使用可能。
補足:
標準カセットのみの場合280枚までの給紙となるため、大量のレセプト印刷をおこなう場合においては、給紙用カセットの増設を推奨する