ブラザー(HL-6180DW)検証・報告
検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
ブラザー製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。
検証日:2013年09月
0. 機種および仕様
- ブラザー HL-6180DW
URL http://www.brother.co.jp/product/printer/laserprinter/hl6180dw/
1. 検証環境
- Ubuntu 10.04 (Lucid)+日レセシステム
- 日レセバージョン4.7.0
- ネットワーク接続
- ブラザー販売様提供のプリンタドライバを使用
URL http://solutions.brother.co.jp/support/os/linux/lpr_printer/driver.html#HL-6180DW
2. 検証方法
- カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
- レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
- 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
- 1000人分の診療行為入りダミー患者を用意し、1000枚のレセ一括印刷を行いました。
3. 検証結果
機種名
検証方法 | 具体的操作 | 結果 |
---|---|---|
処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷 | 印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで | 4.35秒 |
処方せんの印刷終了まで | 14.64秒 | |
領収書の印刷終了まで | 15.93秒 | |
レセプト発行 | 最初の1分間の印刷枚数 | 27枚 |
1,000枚印刷終了までの経過時間 | 35分 | |
1分あたりの平均出力枚数 | 28.6枚 |
4. 結論
HL-6180DWは、A4対応のモノクロレーザープリンタである。上記結果より、1000枚レセプト出力において、約29枚の出力が可能であるが、カタログスペックと比較した所、1分で40枚の出力をおこなうことはできず、平均28.6枚/分という結果になった。
原因は、1ジョブで1ページ分のデータを印刷しており、1枚の印刷がおこなわれるごとに、約1.5秒の間隔が空く。
(初動時に12ページ、給紙復帰後25ページの高速印刷を確認)
Windowsにて1ジョブ45ページ分のデータを印刷したところ、カタログスペックに近い速度を確認したが、日レセの運用はLinux上でおこなわれるため、1ジョブ1ページ分のデータでも、Windowsと同じ速度で印刷がおこなえると良い。
日レセから出力される印刷物そのものに関して異常はないが、印刷スピードがカタログスペックと異なるため、導入においては注意が必要である。しかし、給紙トレイへの給紙枚数が500枚と多く、1000枚の印刷が約35分という速さは、業務に支障が出ないものと考えられる。
ファーストプリントは早く、印刷時の動作音も気にならない程度であるため、窓口で領収書や処方せんを出力する場合においては、ストレスなく使用できるものと思う。
HL-6180DWにはバックライト付き液晶パネルが付いており、IPの設定やトレイの設定等、難しい手順を踏まずに設定することが可能である。
また、トナー交換、給紙に関しても難しい手順はなく、簡単な作業で補充することができる。
- 2013年9月6日 最新のファームウェア(メイン:Ver2.0.4)が公開され、ファームウェアアップデートをおこなった上での検証・報告となる
URL http://solutions.brother.co.jp/public/dlf/download_index.html?prod=hl6180dw&type2=4&os=&dlid=&