ブラザー(HL-L5100DN)検証・報告

検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
ブラザー製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。

検証日:2017年09月

0. 機種および仕様

1. 検証環境

2. 検証方法

  • カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
  • レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
  • 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
  • 1000人分の診療行為入りダミー患者を用意し、1000枚のレセ一括印刷を行いました。

3. 検証結果

機種名

検証方法
具体的操作 結果
処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷
印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで 3.28秒
処方せんの印刷終了まで 7.23秒
領収書の印刷終了まで 8.70秒
レセプト発行
最初の1分間の印刷枚数 40枚
1,000枚印刷終了までの経過時間24分
1分あたりの平均出力枚数 41.7枚

4. 結論

HL-L5100DNは、A4対応のモノクロレーザープリンタである。

1000枚の出力をおこなった場合、平均出力枚数が41.7枚という結果であり、カタログススペックの枚数を超える速度を確認。
クールダウンもなく、1000枚の印刷で24分という高速印刷を確認でき、業務に支障がでることはないものと考えられる。

HL-L5100DNにはバックライト付き液晶パネルや操作パネルが付いているが、操作パネルが小さく、トレイごとの用紙サイズの設定やネットワークの設定等、操作には多少の慣れが必要である。(一度操作方法を覚えれば、シンプルな操作で設定がおこないやすい)

日レセから出力される印刷物そのものに関して異常はなく、印刷速度も速いため、高速印刷の必要なレセプト枚数の多い病院や診療所において、メイン機として推奨できる。

また、技術力の高いスタッフによるサポートもあるため、エンジニアが常駐していない診療所や病院でも長期にわたってメイン機として推奨できる。
 
なお、プリンタそのものはコンパクトであり、印刷中の動作音は特に気にならず、ファーストプリントも早いため、窓口で領収書、処方せんを出力する場合においてもストレスなく使用可能。

補足:
・標準カセットのみの場合250枚までの給紙となるため、大量のレセプト印刷をおこなう場合においては、記録紙トレイの増設を推奨する
・処方せん等、QRコード付きの帳票を印刷する場合、プリンタオプションより解像度を300dpiに下げる必要がある
・印刷速度の安定性のため、プリンタオプションよりMediaTypeを[Thin Paper](薄紙)へ変更する必要がある

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