ブラザー(HL-L6400DW)検証・報告
検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
ブラザー製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。
検証日:2019年02月
0. 機種および仕様
- ブラザー HL-L6400DW
URL https://www.brother.co.jp/product/printer/laserprinter/hll6400dw/index.aspx
1. 検証環境
- Ubuntu 18.04+日レセシステム
- 日レセバージョン5.1.0
- ネットワーク接続
- ブラザー販売様提供のプリンタドライバを使用
URL https://support.brother.co.jp/j/b/downloadtop.aspx?c=jp&lang=ja&prod=hll6400dw
hll6400dwcupswrapper-3.2.0-1.i386.deb hll6400dwlpr-3.2.0-1.i386.deb
※32bitドライバのためlib32z1パッケージをインストール - プリンタの設定
本体設定1:手差しトレイを対象にサイズをA5へ設定 - CUPSの設定
* lp1(A4サイズ用)
- Media Size:A4
- Media Type:Thin Paper
* lp1a5(A5サイズ用 QR処方せん以外)
- Media Size:A5
- Media Type:Thin Paper
* lp1qr(A5サイズ用 QR処方せん)
- Media Size:A5
- Media Type:Thin Paper
- Resolution:300dpi
2. 検証方法
- カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
- レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
- 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
- 1000人分の診療行為入りダミー患者を用意し、1000枚のレセ一括印刷を行いました。
3. 検証結果
機種名
検証方法 | 具体的操作 | 結果 |
---|---|---|
処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷 | 印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで | 2.37秒 |
処方せんの印刷終了まで | 6.60秒 | |
領収書の印刷終了まで | 7.81秒 | |
レセプト発行 | 最初の1分間の印刷枚数 | 41枚 |
1,000枚印刷終了までの経過時間 | 20分41秒 | |
1分あたりの平均出力枚数 | 50枚 |
4. 結論
HL-L6400DWは、A4対応のモノクロレーザープリンタである。
1000枚の出力をおこなった場合、平均出力枚数が50枚/分という結果であり、カタログスペックと同一の速度を確認。
またクールダウンもなく、1000枚の印刷で20分という高速印刷を確認でき、業務に支障がでることはないものと考えられる。
HL-L6400DWにはバックライト付きカラータッチパネルが付いており、トレイごとの用紙サイズの設定やネットワークの設定もおこないやすく、プリンタジョブの停止方法なども分かりやすかった。
印刷中の動作音は特に気にならず、日レセから出力される印刷物そのものに関して異常はない。
HL-L6400DWは印刷速度が速いだけでなく、トレイの増設をせずに520枚を給紙することができ、コンパクトであるため置き場所に困らず、高速印刷の必要なレセプト枚数の多い病院や診療所においては、メイン機としておすすめできる。
なお、ファーストプリントも早いため、窓口で領収書、処方せんを出力する場合においてもストレスなく使用できるものと思う。
※補足
処方せん等、QRコード付きの帳票を印刷する場合、解像度を300dpiに下げる必要がある。