メーカ(機種)検証・報告

検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
ブラザー製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。

検証日:2014年09月

0. 機種および仕様

1. 検証環境

2. 検証方法

  • カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
  • レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
  • 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
  • 1000人分の診療行為入りダミー患者を用意し、1000枚のレセ一括印刷を行いました。
  • 写真付き薬剤情報提供書(薬剤6種類)の印刷を行いました。

3. 検証結果

機種名

検証方法
具体的操作 結果
処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷
印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで 3.14秒
処方せんの印刷終了まで 11.40秒
領収書の印刷終了まで 13.38秒
レセプト発行
最初の1分間の印刷枚数 26枚
1,000枚印刷終了までの経過時間
43分
1分あたりの平均出力枚数 23.3枚
写真付き薬剤情報提供書発行
6種類の薬剤情報提供書の印刷終了まで 12秒

4. 結論

HL-L8250CDNは、A4対応のカラーレーザープリンターである。

1000枚の出力をおこなった場合、平均出力枚数が23.3枚/分という結果になり、カタログスペックよりも印刷枚数は落ち込んでいるが、1000枚の印刷で43分という速度は業務に支障がでないものと考えられる。

大量のレセプト印刷等をおこなった際、印刷途中で一時的に約20秒のプリント待機が複数回発生したことが原因であるが、印刷速度は高速であることを確認できた。

HL-L8250CDNにはバックライト付き液晶パネルや操作パネルが付いておりIPの設定やトレイごとの用紙サイズの設定もおこないやすく、プリンタジョブの停止方法なども分かりやすかった。

また、印刷中の動作音は特に気にならず、給紙後の復帰も早いことを確認できた。
なお、給紙が必要となった場合や印刷ジョブの終了時等に、警告音は鳴らない。

大量のレセプトを高速で印刷する大規模な病院ではおすすめできないが、印刷までのセットアップが非常にわかりやすく、安定した動作や印刷を必要とする中規模の診療所や病院ではメイン機としておすすめできる。
 
また、ファーストプリントも早いため、窓口で領収書、処方せんを出力する場合においてもストレスなく使用できるものと思う。

補足:
標準カセットのみの場合250枚までの給紙となるため、大量のレセプト印刷をおこなう場合においては、給紙用カセットの増設を推奨する

このページのトップへ