Canon(GX5530)検証・報告
検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
キャノン製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。
検証日:2023年12月
0. 機種および仕様
- キャノンGX5530
URL https://cweb.canon.jp/maxify/lineup/gx-series/gx5530/1. 検証環境
- Ubuntu22.04.2 LTS
- 日レセバージョン5.2.0
- 日レセの印刷方法:クライアント印刷
※レセプト300枚印刷時のみサーバ印刷も実施 - ネットワーク接続
- 使用したドライバ:cnijfilter2-6.70-1-deb ドライバの公開ページはこちら
- CUPSの設定
*プリンタオプション(A4):初期設定のまま
*プリンタオプション(A5):プリンタオプションにてサイズをA5へ設定
2. 検証方法
- カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
- レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
- 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
- 300人分の診療行為入りダミー患者を用意し、300枚のレセ一括印刷(クライアント印刷)を行いました。
- 300人分の診療行為入りダミー患者を用意し、300枚のレセ一括印刷(サーバ印刷)を行いました。
- 写真付き薬剤情報提供書(薬剤6種類)の印刷を行いました。
3. 検証結果
機種名
検証方法具体的操作 結果 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで 2.54秒 処方せんの印刷終了まで 07.17秒 領収書の印刷終了まで 10.74秒 レセプト発行最初の1分間の印刷枚数 19枚 300枚印刷終了までの経過時間 (クライアント印刷) 24分59秒 1分あたりの平均出力枚数(クライアント印刷) 12.5枚 300枚印刷終了までの経過時間 (サーバ印刷) 21分25秒 1分あたりの平均出力枚数(サーバ印刷) 14.3枚 写真付き薬剤情報提供書発行6種類の薬剤情報提供書の印刷終了まで 17.50秒
4. 結論
GX5530は、A4対応のビジネスインクジェットプリンターである。
300枚の出力をおこなった場合、クライアント印刷で平均出力枚数が12.5枚、サーバ印刷で平均出力枚数は14.3枚という結果であり、 いずれの印刷方法でもカタログスペックよりも落ちる印刷速度であった。
GX5530にはバックライト付き液晶パネルやタッチ式操作パネルが付いており、トレイごとの用紙サイズ設定や ネットワークの設定もおこないやすく、プリンタジョブの停止方法なども分かりやすかった。
印刷中の動作音は特に気にならず、日レセから出力される各種印刷物そのものに関しても異常はない。
プリンタ本体のサイズについては「幅:399mm、奥行:639mm、高さ:392mm」であることから置き場所に 困らない大きさであるものと考える。(カラープリンタとしては大変コンパクトである)
また、印刷までのセットアップにはインストール用パッケージでインストール後、プリンタの登録を おこなうだけであり、簡単にセットアップすることができる。