メーカ(機種)検証・報告
検証・報告者:ORCAサポートセンタ(OSC)
キヤノン株式会社製プリンタについて、印刷動作および速度の検証結果を報告する。
本調査結果は、日レセ標準のレセプト・処方せん・領収書を発行し、テストしたものであり、すべての帳票の印刷を保証するものではない。
検証日:2015年12月
0. 機種および仕様
- Canon LBP6710i
http://cweb.canon.jp/satera/lbp/lineup/a4-mono/6710i/
1. 検証環境
- Ubuntu 14.04 (Trusty)+日レセシステム
- 日レセバージョン4.8.0
- ネットワーク接続
- 使用したドライバ:LIPSLX / CNCUPSLBP6710ZJ.ppd
URL http://cweb.canon.jp/drv-upd/lasershot/linux/lipslxlinuxx64.html
2. 検証方法
- カルテ3号用紙を印刷し、正常に印刷されることを確認しました。
- レセプトプレビューを行い、OCRフォントが正常に印刷されることを確認しました。
- 処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷を行いました。(スリープOFF)
- 1000人分の診療行為入りダミー患者を用意し、1000枚のレセ一括印刷を行いました。
3. 検証結果
機種名
検証方法 | 具体的操作 | 結果 |
---|---|---|
処方せんと領収書を、各一部ずつ連続して印刷 | 印刷ボタンを押し、プリンタの動作音開始まで | 2.78秒 |
処方せんの印刷終了まで | 9.17秒 | |
領収書の印刷終了まで | 10.65秒 | |
レセプト発行 | 最初の1分間の印刷枚数 | 38枚 |
1,000枚印刷終了までの経過時間 | 24分 | |
1分あたりの平均出力枚数 | 41.7枚 |
4. 結論
LBP6710iは、A4対応のモノクロレーザープリンタである。
1000枚の出力をおこなった場合、平均出力枚数が41.7枚という結果であり、カタログスペックの枚数を超える速度を確認。
クールダウンもなく、1000枚の印刷で24分という高速印刷を確認でき、業務に支障がでることはないものと考えられる。
LBP6710iにはバックライト付き液晶パネルや操作パネルが付いており、トレイごとの用紙サイズの設定やネットワークの設定もおこないやすく、プリンタジョブの停止方法なども分かりやすかった。
印刷中の動作音は特に気にならず、日レセから出力される印刷物そのものに関して異常はない。
LBP6710iは印刷速度が速いだけでなく、トレイの増設をせずに600枚を給紙することができ、コンパクトであるため、高速印刷の必要なレセプト枚数の多い病院や診療所においては、メイン機としてとてもおすすめできる。
印刷までのセットアップには、HTML形式のマニュアルに従ってインストールをおこなうことで完了し、セットアップ後は安定した動作や印刷が可能であるため、小規模・中規模の診療所や病院でもメイン機としておすすめできる。
なお、ファーストプリントも早いため、窓口で領収書、処方せんを出力する場合においてもストレスなく使用できるものと思う。