トラブルシューティング
事例
医見書インストール後、医見書を起動した際、Firebirdが動作可能状態かつデータベース設定で正しく設定されているにもかかわらず、「データベースファイルが見つかりません」のメッセージが出て、その後、データベース設定をやり直しても、「データベースをオープンできません。」と出る場合があります。データベースのオープンエラーについて解決のヒントを提示させて頂きます。
また、導入環境によっては、医見書自体が起動しないこともありえます。(上記のエラーメッセージが出る場合は、医見書自体は起動できています。)医見書自体うまく動作しない場合に、その原因を見付けやすくするツールとしてOSCの医見書サポートサイトにて"動作環境検査ツール"がダウンロードできます。OSCのサイトも併せて御参照ください。
DBオープンエラーの原因
- お使いのOSがWinsowsの場合で、コンピュータ名が全角文字(漢字、ひらがな、カタカナ、半角でない英数字等)だと、医見書からデータベース接続の際に、自ホストを探すことが出来ず、正常に動作致しません。 原因1への対処
また、データベースファイル(IKENSYO.FDB)を通常のインストール先とは別のフォルダへ設置する場合、ファイルパスに全角文字が使用されているとデータベースに接続できませんのでフォルダ名には半角英数字をお使いください。 - 御使用のシステムに、ファイヤーウォール等のセキュリティ−関連の市販ソフトウェアが動作していることが挙げられます。そのような場合、デフォルト設定や、設定状態により、データベースエンジンである、Firebirdへのデータベースアクセスが遮断されている場合があり、医見書が正常に動作できません。 原因2への対処
- Windowsシステムの状態によっては、医見書のデータベースファイルIKENSYO.FDBが読み取り専用になってしまうことがあり、その場合、医見書がデータベースをオープンできません。 原因3への対処
- Firebirdはインストールされているのに、なんらかの原因でFirebirdのDBサービスが起動していない(アクセス待機状態に無い)ということも稀にあるようです。この場合、当然ながら医見書からデータベースへの接続ができません。 原因4への対処
- 既にVer2.0以外のFirebird(2.5系や3.0系等)が導入されている場合、Firebird2.0との共存が出来ないため
インストールできず、医見書も動作しません。 原因5への対処
対策
原因1への対処
- コントロールパネルを開き、"システム"をダブルクリックすると"バージョン情報"または"詳細情報"画面
が開きます。 - 「このPCの名前を変更」をクリックし、コンピュータ名の欄に半角英数字を使った任意の名前を入力します。
- "OK"ボタンを押すと、「〜再起動してください」のメッセージが出ますので"OK"ボタンを押します。
- "OK"ボタンを押すと、「〜再起動してください」のメッセージが出ますので"OK"ボタンを押します。
- 再起動後、医見書が正常に動作するかどうか、ご確認ください。
原因2への対処
セキュリティ−関連ソフトには、ファイヤーウォールに関する設定がありますので、設定により機能を無効化するか、
無効化すると都合が悪い場合は、その詳細設定で、Firebirdへのアクセス制限を解除する必要があります。
ほとんどの場合、設定項目に"プログラム制御"や、"制限除外設定"等のような名称の項目がありますので、
その対象プログラムに Firebirdの実行ファイル(こちらを御参考ください)を追加して制限解除(アクセスの許可)を
行ってみて下さい。
原因3への対処
通常、特に変更しない限りデータベースファイルが読み取り専用になることはありませんが、Windowsの
セットアップの手段によっては、特定のディレクトリ配下に作成されるフォルダ以下が読み取り専用に
なってしまうことがあります。
読み取り専用を解除すれば、医見書からデータベースをオープンできるようになります。
読み取り専用になっているかどうかの確認と解除方法
- PCを開き、医見書のインストールディレクトリを開きます。通常のCD-ROMでのインストールでは、
Cドライブ(ローカルディスク(c:)等) -> Ikensyo2.5 -> data と順に開きます。 - "IKENSYO.FDB"を右クリックしてプロパティを選択すると、プロパティ画面が表示されます。
- 属性の欄で"読み取り専用"にチェックが入っていれば、外してOKボタンを押します。
- 再度、"IKENSYO.FDB"のプロパティ画面を表示し、チェックが外れていれば、医見書は
データベースをオープンできる状態です。
原因4への対処
- Windowsアイコンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行(R)」を選択、「services.msc」と入力し
て「OK」ボタンをクリックします。 - 「サービス」画面が表示されるので、メニュー内の[Firebird Guardian]が[実行中]あるいは[開始]と表
示されているかをご確認ください。 - [実行中]あるいは[開始]と表示されていない場合は、[Firebird Guardian]を右クリックし[開始]をクリ
ックします。 - サービスの[Firebird Guardian]の状態が「実行中」になりましたら、医見書が正常に起動できるかご確
認ください。
※[サービス]内に[Firebird Guardian]がない場合はFirebirdが導入されていない、
あるいはFirebird自体またはFirebird関連のレジストリに破損などの問題があるかもしれません。
その場合は、コントロールパネルの"プログラムと機能"にてFirebirdがあればアンインストールし、
PCを再起動した上で、Firebirdの再インストールをおこなってください。
原因5への対処
既にVer2.0以外のFirebird(2.5系や3.0系等)が導入されている場合はアンインストールしてFirebird2.0を
インストールすることで医見書は動作しますが、Firebird2.0系以外のFirebirdを利用したソフトウェアが
動作しなくなってしまうなど、共存が困難なため、医見書は他のコンピュータに導入してください。
原因2への対処で制限解除させる実行ファイル
医見書のCD-ROMでインストールしたFirebirdでは次のふたつのファイルです。
- C:¥Program Files (x86)¥Firebird¥Firebird_2_0¥bin¥fbguard.exe
- C:¥Program Files (x86)¥Firebird¥Firebird_2_0¥bin¥fbserver.exe
通信ポートの設定がある場合は、Firebirdが使用する3050番ポートを開放するような設定を行ってみてください。
<参考>
Nortonインターネットセキュリティ−というソフトウェアの場合は、上記の設定をすることにより、ほとんどの事例が解決しております。
セキュリティソフトウェアによって、設定方法が違う上、独自の方式によるプログラム使用制限設定等が行われている場合もあり、ORCAプロジェクトとしましてもできるだけの検証を行っていますが、個々に対応できる設定方法をすべて提示させて頂くことは、難しいことを御理解頂ければ幸いです。