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日医標準レセプトソフト Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)のインストールドキュメント(HTML版)

メニュー

Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)のセットアップ

インストールDVDの準備

Ubuntu の公式サイトのダウンロードページから Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa) Desktop版のisoイメージを取得し、インストールDVDを作成して下さい。

Focalインストーラの起動

用意したインストールDVDを挿入してDVD−ROMから起動できるようにBIOSを設定し、コンピュータを起動して下さい。
インストーラが起動すると、言語選択、及びインストーラの起動選択画面になりますので、マウスで画面左の言語一覧から「日本語」を選び「Ubuntuをインストール」をクリックして下さい。

 インストーラー

キーボードレイアウトの選択

キーボードのレイアウトを選択します。日本語キーボードの場合は「Japanese」を選択して下さい。

 インストーラ2

 

最小インストールを選択し、その他のオプションのチェックを全て外して「続ける」をクリックして下さい。

 インストーラ3

ハードディスクのパーティショニング

「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択して下さい。

 インストーラ4

パーティション構成の確認画面が表示されますので、問題無ければ「続ける」をクリックして下さい。

パーティション 

時間の設定(タイムゾーン)

タイムゾーンが「Tokyo」となっているか確認して下さい。

 タイムゾーン

 

ユーザ、コンピュータの設定

管理者ユーザの作成、コンピュータの名前、パスワードの設定をおこないます。ユーザ名、コンピュータの名前、パスワードをアルファベットで入力して下さい。本ドキュメントではユーザ名を oruser コンピュータの名前を ubuntu2004 で設定します。

この時、同じネットワーク上に他のコンピュータがある場合に、そのコンピュータと重複するコンピュータ名は設定できません。そのため重複しない名前を入力して下さい。

 ユーザー設定

 インストールが始まります。

 ようこそ

コンピュータの再起動

「今すぐ再起動する」を選択して再起動します。

 完了 

"Please remove the installation medium, then press ENTER:" と表示されましたら、トレイからDVD-ROMを取り除き「Enter」を押下して下さい。

グラフィカルログイン

コンピュータを再起動するとログイン画面が表示されますので、【ユーザ、コンピュータの設定】で設定したユーザ名とパスワードでログインして下さい。

グラフィカルログイン

デスクトップ画面が表示されるとオンラインアカウントやUbuntu LivePatchなどの設定が表示されます。デフォルトのまま「スキップ」または「次へ」を選択し、「完了」まで進めます。(必要であれば任意で設定をおこなっても構いません。)

オンラインアカウントの設定

完了 

ターミナルエミュレータの起動

左上のアクティビティをクリックして、検索バーに terminal と入力し候補一覧の「端末」を選択してターミナルエミュレータを起動して下さい。

ターミナルエミュレータの起動

以後のコマンドはターミナルエミュレータに入力して下さい。

端末

日医標準レセプトソフトのインストール

以後のセットアップは、セットアップ中の環境でウェブブラウザー(Firefox)を開いて当マニュアルを表示し、コマンドをコピー&ペーストしてください。

sudoの実行

sudoコマンドを実行しrootになります。

oruser@ubuntu2004:~$ sudo -i
[sudo] password for oruser:
root@ubuntu2004:~#

Keyringとapt-lineの追加

Keyringの追加

 ORCAセンターサーバのapt-lineのパッケージを利用するため、apt-lineの公開鍵をapt-keyに追加します。wgetコマンドによりapt-lineの公開鍵を取得します。
# wget -q https://ftp.orca.med.or.jp/pub/ubuntu/archive.key
# ls でarchive.keyが表示されることを確認
apt-keyコマンドによりapt-keyに追加します。
# apt-key add archive.key

apt-lineの追加

日レセのパッケージを取得するためのapt-lineを追加します。apt-lineの設定ファイル(jma-receipt-focal52.list)を公式ウェブサイトから取得し、/etc/apt/sources.list.d以下に配置します。
# cd /etc/apt/sources.list.d/
# wget https://ftp.orca.med.or.jp/pub/ubuntu/jma-receipt-focal52.list
次のコマンドでパッケージデータベースを更新します。
# apt update
次のコマンドでパッケージを更新します。
# apt dist-upgrade

一般ユーザに戻る

以後の設定は日レセクライアントを使用するユーザでおこないます。

# exit
ログアウト
oruser@ubuntu2004:~$

日レセのインストールと設定

日レセのインストール

日レセサーバ本体のjma-receiptパッケージをインストールします。jma-receiptと多数の依存パッケージがインストールされるため若干時間がかかります。

$ sudo apt install -y jma-receipt

インストール完了後、データベースのセットアップをおこなうために jma-setup を実行してください。

※旧バージョンから移行する場合は、データベースの移行・セットアップを参照してください。

$ sudo jma-setup


    DBHOST:        OK (PostgreSQL:localhost)
    DBUSER:        CREATEUSER (orca)
    DATABASE:    CREATEDB (orca)
    DBENCODING:    OK (EUC-JP)
    DBKANRI        CREATE TABLE (tbl_dbkanri)
    UPDATE CHECK:    OK (online)
    DBLIST:        OK (050200-1)
    LIST DOWNLOAD:    FILE (30)
    DOWNLOAD:    ..............................OK
    EXTRACT:    ..............................OK
    UPDATE:        ..............................OK
    DBVERSION:    OK (0502001)
    データベース構造変更処理は終了しました

 

jma-receipt の再起動

jma-receiptの再起動と起動の確認をおこないます。

oruser@ubuntu2004:~$ sudo systemctl restart jma-receipt

oruser@ubuntu2004:~$ sudo systemctl status jma-receipt
● jma-receipt.service - jma-receipt
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/jma-receipt.service; enabled; vendor p>
     Active: active (running) since Thu 2021-03-11 15:48:47 JST; 8s ago
   Main PID: 15925 (jma-receipt)
      Tasks: 107 (limit: 9485)
     Memory: 1.2G
     CGroup: /system.slice/jma-receipt.service
             ├─15925 /bin/bash /usr/sbin/jma-receipt
             ├─16001 /usr/lib/panda/sbin/monitor -dir /usr/lib/jma-receipt/ldde>
             ├─16007 /usr/lib/panda/sbin/glserver -dir /usr/lib/jma-receipt/ldd>
             ├─16008 /usr/lib/panda/sbin/wfc -back 41 -port /tmp/wfc.term:0600 >
             ├─16009 /usr/lib/panda/sbin/aps -wfcport /tmp/wfc.jma-receipt:0600>
             ├─16010 /usr/lib/panda/sbin/aps -wfcport /tmp/wfc.jma-receipt:0600>
             ├─16011 /usr/lib/panda/sbin/aps -wfcport /tmp/wfc.jma-receipt:0600>
             ├─16012 /usr/lib/panda/sbin/aps -wfcport /tmp/wfc.jma-receipt:0600>
             ├─16013 /usr/lib/panda/sbin/aps -wfcport /tmp/wfc.jma-receipt:0600>
             ├─16014 /usr/lib/panda/sbin/aps -wfcport /tmp/wfc.jma-receipt:0600>
             ├─16015 /usr/lib/panda/sbin/aps -wfcport /tmp/wfc.jma-receipt:0600>

ormasterパスワードの設定

日レセのデフォルト管理ユーザormasterにパスワードを設定します。既にormasterにパスワードが設定されている場合は処理は中止されます。
$ sudo -u orca /usr/lib/jma-receipt/bin/passwd_store.sh

ormasterのパスワードを設定します(8文字以上16文字以内)
パスワード: 
パスワード確認: 
2021/03/11/15:58:37 P:dbstub_main.c:223:module ORCBSQL1: 00,/tmp/tmp.rSDAflhM
*(ORCBSQL1)* INPUT  /I   CNT[000001]
パスワード設定処理 ... 終了しました。
日レセに他のユーザを追加したい場合は、日レセを起動し、[01 医事業務]→[91 マスタ登録]→[101 システム管理マスタ]→管理コード[1010 職員情報]から追加します。

panda-client2のインストール

日レセのクライアントに必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt install -y panda-client2

動作確認

日レセクライアントを接続して、日レセが正しくセットアップされているかどうか確認します。glclient2を起動します。

 glclient2起動

サーバ、ユーザ名、パスワードを入力します。

ユーザ名とパスワードには【ormasterパスワードの設定】で設定したユーザ名(ormaster)とパスワードを入力して下さい。
入力後、下部の「接続」をクリックし、日医標準レセプトソフトのマスターメニューが表示されるかどうか確認してください。

 glclient2ランチャー

 日レセ

アクセスキーの登録

商用版パッケージ契約情報を照会するため、アクセスキーの登録をおこないます。
glclient2を起動して日レセへ接続後、「01 医事業務」→「91 マスタ登録」→「101 システム管理マスタ」にて、管理コード「1001」を指定してEnter後、画面右下の確定を押下してください。
下図のとおり医療機関情報入力画面が表示されますので、医療機関ID申請によって取得したIDを赤枠部分に入力して登録してください。

 1001医療機関情報-基本

医療機関ID登録後、「マスターメニュー」まで戻ったうえで「01 医事業務」→「92 マスタ更新」を開きます。
下図のとおりマスタ更新画面が表示されますので、画面下部にあります「キー取得」を押下して[OK]としてください。
※「キー取得」ボタンが非表示になれば、アクセスキーの登録が完了です

マスタ更新

契約情報の確認をおこないます。
「マスターメニュー」まで戻った後、[Shift]キーを押しながら[F12]キーを押下して[OK]としてください。
商用版契約情報の照会完了後「01 医事業務」→「戻る」で画面遷移をおこない、下図のように商用版登録日が表示されていることをご確認ください。

 日レセ

アクセスキーの登録は以上となります。商用版パッケージの機能操作説明については下記資料を併せてご確認ください。

商用版パッケージ対応【機能操作説明】

Dockの設定

Ubuntu 20.04 LTS(Focal Fossa)ではデスクトップマネージャーとしてGNOMEが標準でインストールされています。
GNOMEでは、デスクトップの左側にDockが表示された状態となります。

 解像度1280x1024

Dockが自動で隠れるようにしたい場合は以下の設定をおこないます。

「設定」を開きます。
「Dock」を選択し、「Dockを自動的に隠す」を「オン」にします。

 システム設定

 外観

印刷の設定

確認事項

本ドキュメントでは利用するプリンター用のプリンタドライバ(ppdファイル等)をすでに入手しており、lprプロトコルでネットワーク経由の印刷が可能なプリンターであるとします。

プリンターの追加

「設定」を開きます。
「プリンター」を選択しプリンターの設定画面を開き、右上の「追加」をクリックします。

 印刷設定

ダイアログが表示されるので下部の入力欄にプリンターのIPアドレスを入力します。中央部の選択部分でLPDを選択し、「追加」をクリックします。

 printer4 

ドライバー選択画面になるのでメーカー、ドライバーを指定します。一覧にない場合はメーカーの指示に従いプリンターの設定をおこなってください。

 printer5

プリンターの登録が完了しました。

 printer6

テストページの印刷をおこないます。追加したプリンターの設定アイコンをクリックし、「プリンターのオプション」を開きます。

 printer7 

 ダイアログの左の「テストページ」をクリックしてテスト印刷をおこないます。

printer8

設定後、プリンター名の変更やドライバーの再設定をおこなう場合は、プリンターオプションから「プリンターの詳細」を開き、設定します。

printer-rename

MaxJobsの設定

cupsd.confの最後の行に MaxJobs 0 を追記して下さい。

$ sudo gedit /etc/cups/cupsd.conf

※この設定をおこなわないと大量の印刷ジョブを発行した(レセプト印刷など)際に印刷漏れが生じる恐れがあります。

cupsd.conf

...
MaxJobs 0

Cupsの再起動

設定を有効にするためにcupsを再起動します。

oruser@ubuntu2004:~$ sudo systemctl restart cups
oruser@ubuntu2004:~$ sudo systemctl status cups
● cups.service - CUPS Scheduler
Loaded: loaded (/lib/systemd/system/cups.service; enabled; vendor preset: >
Active: active (running) since Thu 2021-03-11 16:25:43 JST; 4s ago
TriggeredBy: ● cups.socket
● cups.path
Docs: man:cupsd(8)
Main PID: 17634 (cupsd)
Tasks: 1 (limit: 9485)
Memory: 1.6M
CGroup: /system.slice/cups.service
└─17634 /usr/sbin/cupsd -l

3月 11 16:25:43 ubuntu2004 systemd[1]: Started CUPS Scheduler.

印字テスト

動作確認】と同じ操作をおこない、テスト印刷を実行し、正常に印刷されれば動作確認は完了です。

IPアドレスの固定

IPアドレスの固定は、プリンターの設定と同様にデスクトップの設定からおこないます。

デスクトップ右上の電源マークを押下し、「設定」を選択します。設定画面が表示されますので、左側のメニューから「ネットワーク」を選択してください。

有線の接続済みの項目の右端の設定アイコンを押下して、ネットワークの設定変更画面を表示させます。

ネットワークマネージャー


「IPv4」タブを押下し、IPを固定するために「手動」を選択してください。

[IPアドレス]、[ネットマスク]、[ゲートウェイ]、[DNS]の入力をおこない、画面右上の「適用(A)」を押下してください。

ネットワークマネージャー


有線接続の再起動をおこなうことで、固定IPが反映されます。

下記画像のとおり、有線接続が「オン」になっていますので、スライダーをクリックして「オフ」へ変更後、再度クリックして「オン」へと変更してください。

ネットワークマネージャー

設定後、コンソールから以下のコマンドを実行してIPアドレスが設定されていることを確認してください。

oruser@ubuntu2004:~$ ip a
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:b2:2a:05 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
valid_lft 81700sec preferred_lft 81700sec
inet6 fe80::b9df:3e56:7ad9:f48e/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever

IPv6アドレスの無効化

IPv6アドレスに対して適切なセキュリティ対策をおこなっていなければ、セキュリティリスクが生じます。
IPv6アドレスを使用する予定が無ければ、以下の手順に従って無効化することを推奨します。

/etc/default/grubの最後の行に GRUB_CMDLINE_LINUX="ipv6.disable=1" を追記して下さい。

$ sudo gedit /etc/default/grub

/etc/default/grub

GRUB_CMDLINE_LINUX="ipv6.disable=1"

設定ファイルを編集後に以下を実行して設定を反映します。

$ sudo update-grub
Sourcing file `/etc/default/grub'
Sourcing file `/etc/default/grub.d/init-select.cfg'
Generating grub configuration file ...
Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.8.0-44-generic
Found initrd image: /boot/initrd.img-5.8.0-44-generic
Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.4.0-26-generic
Found initrd image: /boot/initrd.img-5.4.0-26-generic
Found memtest86+ image: /boot/memtest86+.elf
Found memtest86+ image: /boot/memtest86+.bin
完了 

その後再起動します。

再起動後にIPv6アドレスが設定されていないことを確認して下さい。

oruser@ubuntu2004:~$ ip a
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:b2:2a:05 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
valid_lft 86386sec preferred_lft 86386sec
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